研修を語る
2024/04/24更新
現地マネージャー研修を語る
【ニーズ】
現地人マネージャー層の経営者マインドを醸成したい
昨今の世界的なグローバル化に伴い、海外への進出が当たり前になってきています。日本でも、既に多くの企業が海外に拠点を置いており、また今後の海外進出を視野に入れている企業も少なくありません。こういったグローバル化が進むにつれ、現地スタッフ養成の必要性がますます高まってきております。
これまでは、現地拠点におけるトップは日本人であることがほとんどでした。しかし、日本人の登用には、現地での生活補助や赴任前の育成等のコストがかかります。また、現地人以上にその国の状況や文化に精通することは、なかなか難しいのが現実です。
このような理由から、海外拠点の現地化推進の気運が高まり、それに伴って、現地人のトップ登用がより一層求められるようになってきております。そのためにはまず、現地のマネージャー層のスキルアップが欠かせません。
本研修は、「海外拠点で働く彼らの経営者意識を醸成して、拠点を任せたい」という、お客さまからいただいたご相談を基に作られました。
【効果】
アセスメントにより効果を数値で実感
アセスメントシートを使い、研修実施前後に受講者さま一人ひとりのスキルや能力を測るため、研修を通して具体的にどんなスキルやマインドを高めることができたかを数値で実感することができます。明確な成果を重んじる外国人にとっては、重要なポイントの一つです。また、アセスメントを行う際は、「貴社で求められる現地マネージャー像」を評価ポイントに落とし込みますので、組織の方針に沿った評価を行うことができます。
多くの外国人は日本式の研修を受けたことがないため、本研修を通してリーダーシップや部下育成等について学ぶこと自体が新鮮なことです。そのため、日本企業に所属する上で必要とされる姿勢について改めて考えるなど、意識改革につなげることができます。また、複数国に拠点がある場合には、普段顔を合わせることのない各国のマネージャー層が集まり、互いに刺激し合う良い機会にもなります。
【重点ポイント】
経営者としての意識とスキルを高める
1.トップの目線で考える意識を持つ
既に述べさせていただいた通り、これまでは現地マネージャーが日本人である場合がほとんどでした。そのため、現地社員がマネージャーに抜擢されたとしても、すぐに経営者意識を持ち、自ら拠点を運営していくことは生易しいことではありません。
本研修ではまず、自社の社長がどんな思い・考え・価値観を持っているか考えていただきます。そのうえで、自分が考える将来の自社のビジョンを考え、受講者さま同士で共有することで、経営者目線について体感しながら理解を深めていくことができます。
2.経営者として組織を動かすスキルを習得
また、組織を活性化し続けるために必要な以下の3つのスキルを身につけ、翌日からの思考や行動に活かしていただきます。
- 1)経営者としてのリーダーシップ
- 2)社長(本社)や部下(拠点)とのコミュニケーション
- 3)部下育成
【演習】
ビジョンを共有、固めていくきっかけに
研修の冒頭にある「社長と同じ目線を持つ」というプログラムでは、経営幹部に求められる能力や社長目線について考え、学んでいただきます。その際に、「自社をどういう会社にしたいか」を各自考えていただくワークをご用意しております。
受講される方自身が将来についてどのようなビジョンを持っているか、また、どうしてそう考えているのか、改めて見つめ直していただきます。その後、受講者さま同士で考えを共有することで、自分一人ではたどり着けない発想を得ることができます。
【ひと言】
英語と日本語両方での研修実施も可能です
管理職経験や海外でのビジネス経験豊富な講師が務めます。受講者さまの国籍が多様だったため、主に英語、日本語で補足、という形で実施したケースもありました。