人工知能に奪われない仕事とは?人間の有利性を探ろう
2019.05.27
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機械では代替えできなかった仕事を今やどんどん人工知能(AI)がクリアしてきています。オペレーターや窓口などでルーチン化できる仕事をいずれ人工知能がすることになるのは想像に難くありません。それでは、AIより人間に有利な仕事にはどんな職業があるのでしょうか?
人工知能に奪われない仕事5選/第一線監督者
様々な分野で人工知能(AI)が活躍し、「人工知能に仕事が奪われる」ともいわれていますが、人間に有利な職種は何かを調べてみました。
例えば、なくならない仕事といわれている中に、整備・設置・修理の第一線監督者(CPF)があります。 第一線監督者は経営者の視点での、ものづくりの基盤の整備、業務遂行、人材育成など、いわゆる現場のヒト・モノ・コトの交通整理を担います。
職場の活性化といった人の指導も多くを占める第一線監督者は、イレギュラーな状況判断や人の心の察知ができる人間でなければ難しいでしょう。
ただし、第一線監督者が人工知能のサポートを受け、現場マネジメントを行うというシーンは近い将来あるのかもしれません
人工知能に奪われない仕事5選/セールスエンジニア
人工知能が発達しても代替えされない仕事といわれているセールスエンジニア。 セールスエンジニアはクライアントからすれば技術・専門知識があり、歯がゆさを察知し、問題を解決してくれる存在です。
セールスエンジニアには技術出身者も多く、それぞれのニーズに対応するという点で、リアル(現場)を知っているという強みは大きいようです。
交渉から導入後のアフターフォローまでを考えると、データベースから導き出される答えは同じだとしても、買い手からすれば事情と心情を察する能力の高い“人”の方が相手として良いという理由もあるでしょう。
人工知能に奪われない仕事5選/作業療法士
一口に作業療法士といっても、どんな作業(支援)をするかは相手次第。成人の高次脳機能障害の方のお世話をするのと、発達段階にあわせた子どもの支援をするのでは内容はまったく異なります。 また、人間の個々の悩みや症状には同じものはふたつとありません。
支援を行うには、その人の生育歴や家族など、家庭や心の問題に触れることになります。それを踏まえて相手の表情から援助の内容を確認し、ときには予定を変更するなどの細やかさが要求される仕事です。
このように対人というシーンでは、人間の感情的知能指数(EQ)の方が人工知能より優れています。人間そのものがとても曖昧な存在で、心や表情を汲み取るのは人に勝るものはないということです。
人工知能に奪われない仕事5選/画家・写真家
感性がものをいう画家や写真家も、代替えされにくい仕事として挙げられます。 創造性や芸術などの領域では、人工知能より人間が有利ということです。
芸術は正論だけでは語りきれず、ときには反則的な手法が人の心を魅了することもあります。人工知能はデータに基づいた露光やタッチは得意でも、情緒やヒューマニティ、侘び寂びといったものを表現する、抽象的な作業が苦手ということでしょう。
人工知能に奪われない仕事5選/医療従事者
未来には「手術を医師の手で行いますか?それともAIにしますか?」と問われる日が来るかもしれません。実際、日本国内の人工知能も画像から高精度にがん細胞を判定するまでの進化を遂げています。
しかし、AIに代替えされにくい仕事として、内科・外科・精神科・歯科などの医師、セラピスト、ソーシャルワーカーといった医療関係が多く挙げられているのです。
医療の分野では、仕事を人工知能に奪われるのではなく、人間とAIの共生に移行すると考えるのが妥当ともいえるでしょう。
人工知能のサポートのもと治療方針を考え、医師のサポートのもとAIと治療をする日は、そう遠くないのかもしれません。
人工知能は仕事を奪う脅威なのか?共生か?
人工知能の進化がめまぐるしい今、AIに仕事が奪われると脅威を抱いている人も少なくないのかもしれません。
しかし、1960年代にカラーテレビや自動車が普及し50年。今ではスマートフォンを誰もが当たり前のように操っています。人間もまた、新しいものに慣れ親しみ使いこなす生き物で、そのような人間の性質から考えると、医療でも教育でもサービス業でも人工知能の有利さ、人間の有利さを見極め共生していくのでしょう。
そのとき、新たに生み出される仕事にアンテナを張り、いち早くそのスキルを身につけるといった姿勢が今後求められるのかもしれません。
配信元:日本人材ニュース