リーダーの資質・条件って?~社会人15年目のつぶやき
2022.09.02
- ビジネス
入社から5年、主任になったけど、その責務を果たせるか自信がない。チームメンバーが自分の指示をきいてくれない―こういった悩みを抱える若手リーダーは多いものです。しかし「そもそも自分はリーダーの資質がない」などと諦めるのは早計です。リーダーの視点を得ることは、多くのビジネスパーソンにとって自己成長に不可欠な要素となるためです。
弊社では、「いろんなタイプのリーダーが存在していてよい」とお伝えしています。 強力なエネルギー・自信でメンバーを引っ張る牽引型のほか、的確で詳細な指示を出すなど論理性・説得をもってメンバーを導く緻密型、メンバーの意欲や環境を整える奉仕性・尽くす力で仕事の能率を上げる奉仕型リーダーもいます。それぞれのタイプでメンバーへの働きかけ方が異なりますが、しかし次の4点については、どのリーダーにも共通してみられるマインドです。
無私の精神
リーダーの資質として最も重要なものがこちらです。リーダーは常に、自分のためではなく社内・組織全体の利益を最優先してチームを率いることが求められます。手柄を独り占めするようなリーダーであれば、そのうち誰も後をついてこなくなります。
責任感
チームやプロジェクトの現場責任者として、任せられた業務を確実に完遂する・やりきることに執念を燃やす。こんな熱意もリーダーに欠かせません。決められた期限までになんとしても成果を上げるために自分がどう立ち回ったらよいか、他者にどのように協力を仰ぐのか。責任感は、マネジメントスキルの質に大きく影響します。
率先垂範
例えば「業務手順を変えてはいけない」と部下に指導している管理職自身が、頻繁にルールを無視するようでは、その発言に説得力はなく、チームメンバーからの信頼は得られないでしょう。口にすることを自ら進んで体現し、それをメンバーが認めている状況をいつも意識します。
前向きさ
不平不満ばかり発していたり、過ぎたことをくよくよと考えてネガティブな気持ちを表に出したりする人に、喜んで近づきたいと思うでしょうか。不都合や不満に思うことがあるのであれば、それはリーダーのあなたが改善・解決すべき課題として積極的に取り組むべきです。困難を前向き受け入れ乗り越えようとする姿に、部下は素直に「すごいな、見習おう、あんな風になりたいな」と思うものです。
ここまでに挙げた項目は、実は多くのリーダーではない社会人にも共通して求められる、至極普遍的なものだと思いませんか。それでもあえて述べているのは、それを普通にできている人の割合がそう多くはないからです。リーダーの資質とは、「当たり前のことを実直に継続できること」なのかもしれません。
これらの資質が備わって、かつ以下のようなスキルを習得できていると、リーダーにふさわしい人材としての条件がそろっているといえます。
①業務遂行・管理力
安全・確実・計画性ある業務プロセスを遂行する力のことです。業績の管理や業務フロー・ルールの策定、メンバーの労務管理・リスク管理なども含みます。複数の業務を点ではなく線や層でとらえ、俯瞰する力が必要です。
②指導力
部下・後輩の能力を高め、長期的に組織のパフォーマンスを上げ続けるための役割です。相手の特性を見極めてチャンスを与え、時に叱り・ほめるコミュニケーションテクニックも活用しながらモチベーションを維持・向上させるのも重要な仕事です。
③プレイヤーとしての圧倒的な成果
他メンバーを管理・指導しながらも、業務量や売り上げを落とすことなく自身の成果もきちんと残せる。実績があるということは、他者を納得させられる客観的な根拠となります。
これからリーダーになる方も、初めてのリーダー役に困惑している方も、自分に足りないところはどこなのかを改めて見直してみることをおすすめします。
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