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ブレンディッドラーニング
ブレンディッドラーニング(またはブレンデッドラーニング)とは、複数の学習形式を併用したブレンド型学習のことをいいます。
例えば、学習意欲の保持や受講者同士のコミュニケーションが可能な集合研修と、個別の習熟度や時間の都合によって学習のタイミングが自身で選べるeラーニングを併用することで、それぞれ単独で実施するよりも高い学習効果を得ることができます。eラーニングで事前に知識のインプットを行い、その後の集合研修で知識の定着を図る演習(アウトプット)を行う「反転授業」と呼ばれる学習形式も、ブレンディッドラーニングの一種です。
eラーニング自体はすでに一般的な学習スタイルとして定着していますが、インターネット環境やデジタル機器の進化、あるいは感染症拡大の影響によるリモート化の推進といった社会変容を背景に、近年改めて注目が集まっています。
しかし、教育の機会がeラーニングによる「自習」だけでは、分からないことがあってもその場で講師に質問できない、受講者同士の交流の場として機能しない、といった課題があります。特に新人を対象とした研修では、新人同士がお互いの悩みを共有し、絆を深めることができる集合研修を実施する意義は大きいものがあります。
そこで、知識のインプットは各自がeラーニングで済ませ、集合研修を短期間で集中的に行うことができるブレンディッドラーニングを導入する組織が増えています。受講者同士のコミュニケーションが活性化するグループディスカッションや、学んだ知識を実践するロールプレイングによって、仲間とともに働くマインドの醸成、あるいは理論だけでない新たな気づきを得ることができます。さらに、集合研修を実施したあと、再びeラーニングで復習すると、知識の定着効果が一層高まります。
新人研修以外にも、知識を踏まえたうえで実際にどう行動すべきか自分事として考えることが重要なコンプライアンス研修やハラスメント防止研修などでも、ブレンディッドラーニングは有効です。皆さまの組織でも、ブレンディッドラーニングによって効果が高まる教育プログラムを検討されてみてはいかがでしょうか。