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ハイポイントインタビュー

「ハイポイントインタビュー」とは、二人一組で互いにインタビューを実施し、質問に答えながら、自分の強みや大切にしたい価値観を発見するための手法です。「あなたの人生で最も輝いていた時」や「あなたのチームが最も成果を上げた仕事」など、最も良かったこと(=ハイポイント)についての質問を通じて、その人のポジティブコア(活力の源)を探ります。

ハイポイントインタビューは、アメリカで開発された「アプリシエイティブ・インクワイアリー (AI)」のワークとして知られています。AIとは、「問いかけ」によって人材開発や組織の活性化を図るためのプロセスです。組織の欠陥や弱みを洗い出して改善する「問題解決型(ギャップ)アプローチ」ではなく、組織の強みや可能性などを引き出す「ポジティブアプローチ」であるのが特徴です。ポジティブアプローチで組織の活性・一体感などを得て、戦略や経営計画を進める方が良い結果につながると考えられており、これからの組織運営に必要な視点として注目されています。

ハイポイントインタビューのワークでは、インタビューを受けた後、自身のポジティブコアを聞き手と一緒に探ります。聞き手が感じたことを共有し、自身が気づいていなかった「自身の強み・大切にしたい価値観」を知ることができます。
また、ワークの最後に、4~6人のグループでインタビューをした相手の「他己紹介」を行います。他者が客観的に自分の良いところを話すのを聞けば、自然とポジティブな感情が生まれます。「自分には価値がある」と感じる自尊感情が高まることで、ストレス社会に生きる現代のビジネスパーソンに必要なレジリエンス(精神的回復力)も強化されます。

このように、取り組んだ人に活力を与えるハイポイントインタビューを、モチベーション向上研修やメンタルヘルス研修のワークとして取り入れる組織が増え始めています。慣れないうちは難しいと感じるインタビューですが、相手の話を聴くスキルや、話の要点をつかんで分かりやすく伝えるスキルなども鍛えられます。皆さまの組織でも、人材開発のツールとして活用してみてはいかがでしょうか。

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