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コミュニケーションスキル

コミュニケーションとは、一言で言うと「他者との情報の伝達」です。
ビジネスにおけるコミュニケーションスキルは、主に、相手に次の行動を促すことを目的としています。そのため、聞く人にとってわかりやすく、次の行動につながるような情報の伝え方が求められます。また、コミュニケーションスキルには、話すことだけでなく、相手の心情を理解するための話の聴き方(傾聴力)も含まれます。

■コミュニケーションに必要な3つの要素

コミュニケーションスキルを高めるために、考慮しなければならない要素が3つあります。伝えたい内容・伝え方・相手(顧客・上司・部下・ステークホルダー等)との信頼関係です。

1.伝えたい内容
情報のスピードが早い現代において、相手に「早く・簡潔に・正確に」伝わることが求められています。相手の時間を奪うことなく、端的に、論理的に情報を伝えることが重要です。情報を整理し、短い時間でも相手に伝えられるような論理的思考力が求められます。

2.伝え方
適切なスピードや、正しい敬語で話すことは練習で獲得できるスキルです。プレゼンテーションや提案の場では、どんな順番で話すかという「組み立て」の準備も必要です。ビジネスの場面では、相手を納得させ、次に起こす行動が明確にわかるような伝え方が求められます。

3.信頼関係
コミュニケーションというと、伝えることばかりに重きが置かれがちですが、相手の話をきくことも重要です。コミュニケーションは双方向のものであると理解し、「聴く」「訊く」「聞く」スキルを向上させて相手の心情を理解し、信頼関係を構築しましょう。あいづちや、適切な質問といった「傾聴力」は、人間関係をスムーズにする重要なスキルです。

傾聴力は、部下との面談や顧客へのヒアリングにおいて役に立ちます。コミュニケーションスキルが高いビジネスパーソンは、相手のニーズや意思を聞き出せるので、的確なソリューションを提案できます。また、傾聴力のある上司・先輩であれば、相手も気づかない本音を引き出し、部下・後輩の主体性を育みながら成長を支援することができます。いずれのスキルも、ケーススタディなどで演習し、数をこなすことで身につけることができます。

■これから必要となるコミュニケーションスキル

昨今、職場のダイバーシティ化が推進されています。人手不足の観点からも、今後さらに多種多様な人材とやり取りしなければなるでしょう。言いにくいことを伝える「アサーティブコミュニケーション」のスキルは、ハラスメントに気をつけながら部下指導する際に役に立ちます。

また、価値観が多様化する中、自分と相手との認識がずれているせいで話が伝わらないこともあります。多様化する部下とのコミュニケーションでは、相手を理解し、認識をすり合わせないと意思疎通が難しいという状況が起こりえます。

コミュニケーションが希薄になっていると言われて久しいですが、メンタル不調や離職希望に気づくなど、コミュニケーションによってリスクを防げることもあります。人と人とが共に働くかぎり、他者と気持ちのやりとりをすることは不可欠です。チームの結束を高め、部下の士気を上げるためにも、相手に配慮したコミュニケーションの必要性はますます高まっていると言えるでしょう。

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