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ラテラルシンキング
ラテラルシンキングとは、「自由なアイデアを生み出すための思考法」です。
ロジカルシンキングが論理的に深堀りして解を導く垂直的(タテ)な思考法であるのに対し、ラテラルシンキングは固定概念を取り払って物事を見たり、新しい組み合わせを考えることで発想を広げていく思考法で、水平的(ヨコ)思考法とも呼ばれます。
新たな価値を創造し、社会に変化をもたらす「イノベーション」という言葉が定着してきましたが、ラテラルシンキングはこの「イノベーション」を生み出す思考法として注目されています。
ビジネスにおけるラテラルシンキングの手法は様々です。例えば、他業種や他国の事例を自社にあてはめて考える「翻訳法」や、サービス利用者を一定時間観測し、特異な行動を見つけて活かす「定点観測法」などがあります。自由に発想するのがラテラルシンキングではありますが、こうした手法を使うことで効率的にアイデアを量産できます。
ラテラルシンキングによる柔軟な発想力は、後天的に鍛えることができます。前述の手法を使ってアイデア出しを繰り返すことや、イノベーションを起こした柔軟な発想の事例を学ぶことで、誰でも身に着けていくことが可能です。
ただし、ラテラルシンキングのみでは仕事の成果にはなりません。発想したものを具体化し、実現させることではじめて仕事の成果となります。そのためには、筋道立てて他者に伝えるためのロジカルシンキングや、アイデア実現にむけて合意形成をはかる「コンセンサスマネジメント」のスキルも、あわせて鍛える必要があります。
変化のスピードが速い現代で生き残るには、自社独自の強みや他社との差別化要因を柔軟に考え、アイデアを出し続けることが必要です。商品開発や新規ビジネスのアイデア出す際にも有効なラテラルシンキングを、貴社に取り入れてみてはいかがでしょうか。
Pick UP
- フレームワークを使った演習を繰り返し、柔軟な発想力を鍛える
- 良いアイデアを形にするための分析や企画書作成、プレゼンテーションを学ぶ
- マーケティングの課題を抽出しながら、柔軟な発想を実現するスキルを学ぶ
- 制作担当者に聞く、ラテラルシンキング研修のポイント
- 思考法の意味や使い方、留意点を解説
- 思考を拡散する力が、新たなアイデアを生む