【知っておきたい】社会人基礎力の鍛え方
2018.12.25
- ビジネス
社会人基礎力とは「社会人として身につけておいたほうがいい基本的な能力」です。そう言われると、なんとしても身につけておきたいと思う人も多いことでしょう。では、社会人基礎力はどうしたら鍛えられるのでしょうか。
企業が最も重視するのは「主体性」
社会人基礎力は、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3分野で、具体的には「主体性」「働きかけ力」「実行力」「課題発見力」「計画力」「創造力」「発信力」「傾聴力」「柔軟性」「情況把握力」「規律性」「ストレスコントロール力」の12の能力で構成されます。
そういうと、12の能力すべてを鍛えなければならないのかと思うかもしれません。しかしその中でも圧倒的に求められている能力があるのです。
経済産業省が約2000社にもおよぶ企業を対象に行った『企業の「求める人材像」調査』によると、「採用時に重視する能力」として、80%以上の企業が「主体性」を挙げています。
さらに「29歳までの若手社員に不足がみられる能力」の回答の第1位も「主体性」でした。 つまり、社会人として一番求められているのに、一番不足している能力が「主体性」なのです。
主体性を鍛えるには
主体性を鍛えるには、まず自分の意見をしっかりと持つことです。
「お昼ご飯は何にする?」と聞かれて「なんでもいい」と答えたりしていませんか?これは自分が何をしたいのか考えるのを放棄していることです。小さなことでも、考えるのを放棄するのは止めましょう。
ただ、自分の意見を決めたら何が何でも押し通すのでは、ただのわがままになってしまいます。
例えは自分が「ラーメンが食べたい」と主張したとき、相手は「洋食が食べたい」と言ったとしましょう。
話し合いの結果、洋食を食べに行くことになったとしても、「相手の意見を受け入れる」と判断したのはあなた自身です。食べた洋食が美味しくなかったとしても、「相手のせいで満足できなかった」と責任を押しつけるのは止めましょう。
自分の言動に責任をとってこその主体性です。
社会人として求められる「実行力」
前述の調査で、2番目に重要視されている能力は「実行力」でした。これは半数以上の企業が「採用時に重視する能力」として挙げています。
実行力とは、イコール行動する能力ではありません。がむしゃらに行動しても、成果はついてこないのです。
まずは、資格取得や語学など、なんでもいいので目標を決めましょう。その目標を達成するためにどんな努力をすればいいのか考えて、行動に移すこと。これが実行力です。
社会人として働く場合、ひとつの仕事を覚えたら、次はもう少し難しい仕事というように、少しずつレベルの高い仕事をしていくことになります。
そのときに、新しい仕事に自分なりの工夫をして取り組み、目標を達成することができるのが、実行力をもつ社会人です。
ストレスをコントロールする
さらに企業が重要視する能力に「ストレスコントロール力」があります。
勘違いしやすいのですが、ストレスコントロール力とはストレスに耐える、我慢する力ではありません。ストレスを受けたときに、その発生源となるストレッサーにどう対応するかの能力です。
なぜストレスを感じるのかを明らかにして、ストレスが発生しないように対処する、あるいはストレスを受け流すなど、さまざまな対応があります。
同窓会の幹事をするなどの責任のある立場に立ってみて、どうやったらストレスを軽減できるのか試してみましょう。そういった経験が、ストレスコントロール力を鍛えます。
ストレスを軽減するには、考えかたを変えるのもひとつの方法です。辛いときには「ここを越えれば楽になる」と先のことを考える、失敗したときには「いい経験になった」とポジティブに捉えることで、ストレスも軽くなるはずです。
経験すべてが社会人基礎力のトレーニング
鍛えかたの例でも分かるように、社会人基礎力は訓練すればすぐに鍛えられるものではありません。
社会人基礎力を構成している12の具体的な能力をよく知り、それを意識しながら日々を過ごすことで、少しずつ身につけていくものなのです。
そのためにも、求められている社会人基礎力の意味や意図をよく理解することが大切です。
配信元:日本人材ニュース
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