9月のトレンドワード
ジョブ・クラフティング
ジョブ・クラフティング(job crafting)とは、「やらされ感のある」仕事を「やりがいのある」仕事に変えるための手法です。自らの視点を加えながら、仕事への取り組み方を見直すことで、主体的に働くための意欲向上・意識の変容を図ることができます。
経営の最重要課題は生産性効率の向上です。しかし、効率化のために細分化された部分部分の仕事の繰り返しだけでは「何のために働いているのか」が希薄になり、従業員のモチベーションは保てなくなります。そこで、効率の向上と従業員の誇りや意欲の維持を両立するために、ジョブ・クラフティングの手法が注目されています。
ジョブ・クラフティングを実践するには、以下3つの観点から仕事に対する意識を変えることが効果的です。
① 仕事の捉え方
② 仕事のやり方
③ 人との関わり方
年功序列や終身雇用が崩壊している現代において、これまでは従業員の「働きがい」のひとつと呼べた「昇進・昇給」は必ずしも保障されなくなっています。組織としては、「働きがい」を自分で生み出すことができる人材を育成するため、施策を講じることが求められます。それが従業員のエンゲージメントを高め、ひいては組織の活性化や成長につながります。
そのためには、従業員一人ひとりが自分の強みを把握すること、仕事に取り組みながらよりよい改善を行う着想力を磨くことが重要です。また、管理職層が部下一人ひとりの主体性を養う指導力を向上させることや、主体的な行動を後押しする風通しのよい職場環境づくりを行うことなどが肝要です。
Pick UP
- 仕事をポジティブにとらえ働きがいを手に入れる
- 前向きな考え方や自発的なコミュニケーションスキルを鍛える
- マインド面のセルフマネジメントで高いパフォーマンスを持続する
- 落ち込む前に切り替える発想で成長を目指す
- 日常に潜む問題を発見する力を身につける