3月のトレンドワード
ウェルビーイング
「ウェルビーイング(well-being)」とは、人が身体的・精神的・社会的に良好な状態であることです。1947年に採択されたWHO憲章で「健康」を定義する記述にこの言葉が用いられたことから、世界中に広まりました。もともとは医療・健康・福祉分野で使われる概念ですが、現在では企業経営の方向性や組織のあり方を考える際にも用いられるようになってきています。
近年、ビジネス分野でウェルビーイングが注目されてきた背景には、個人の働き方に対する価値観の多様化や、働き方改革推進や人手不足に伴い、企業がより働きやすい環境を整備する必要が出てきたことがあげられます。
特に若い世代を中心に、職場を選びの際、給与や待遇だけでなく、ワークライフバランスや人間関係の良さといった「働きやすさ」を重視する傾向が年々強まっています。組織全体のウェルビーイング向上に取り組む企業は、仕事と生活のバランスがとれる健全な労働環境が整っていると見られ、人材の定着や確保しやすくなります。
具体的なウェルビーイング策としては、以下の例があります。
①働きやすい職場づくりに向けたコミュニケーションの活性化
率直に意見を言える環境を整備し、感謝し合えるようなチームづくりを行う
②アンケートによる実態調査
まずは社員が望む職場環境や働き方、現在感じている不満などをアンケートで把握し、改善につなげる
③ストレスチェックテストの実施
現在、社員が抱えるストレス要因を把握し、低減に向けた施策をうつ
④福利厚生などの制度の見直し
ニーズの少ない制度を見直し、全社員が平等に受けられる支援やサポート機会をつくる
これらにより、社員が自身のウェルビーイングを実感できるようになると、働く喜びとともに自社への信頼感が増大し、帰属意識が高まります。さらに企業にとっても、モチベーションや生産性の向上が見込めるといったメリットがあります。
近年では、社員の「健康」に配慮した「※健康経営」に取り組み、持続的な成長を図る企業も増えています。社員の健康は企業の財産であることを肝に銘じ、より良い組織運営を行うための指針として、ウェルビーイング向上を目指していきましょう。
Pick UP
- 各人の主体的な行動を引き出し、本音でぶつかることができる環境をつくる
- 3つの「ない」を解消し、テレワークのメリットを生かしたコミュニケーションを考える
- マインド面のセルフマネジメントで高いパフォーマンスを持続する
- 集団分析結果に基づき、職場環境の改善や個々のスキルアップなど最適なサービスをご提案
- 心身ともに健康的に働ける職場をつくる
- 組織としての一体感や社員を育てる風土を醸成する
- 「愛」のある人材教育と人事評価を同時に満たし、現場で役に立つ制度の構築を行うコンサルティングプラン
- 社員の健康管理を、"経営視点"で考え実践する「健康経営」