ビジネスマナー基本動作(2) ~言葉遣いと話し方
新人向けビジネス基礎
1.ビジネスにおけるふさわしい言葉遣い
言葉遣いや敬語は、言葉による相手への配慮と気遣いを表します。
自分と上司の場合と、自分とお客さまの場合では、用いる敬語も異なります。テキストでは敬語を尊敬語・謙譲語・丁寧語の3分類とし、さまざまな場面で発せられた言葉の添削を行うワークで、
ふさわしい言葉遣いを習得します。また、学生の時には耳慣れなかったであろうビジネス特有の言い回しや、クッション言葉についてもしっかりと学び、繰り返し声に出して練習をします。
2.ビジネスにおけるふさわしい話し方
ともすると冷たく聞こえがちなビジネス表現を、顔や声の表情でフォローすることの大切さも学びます。自分の話し方は相手にどのように映るのかを改めて確認できる良い機会でもあります。
本テキストにはコラム「笑顔の大切さ」や「笑顔のつくり方」のワークが盛り込まれています。
【ビジネスマナー+αコラム】笑顔を大切に ご紹介
上司・先輩に対する「いつもご指導いただきありがとうございます」という気持ちや、お客さま・取引先の方に対する「(同業他社の中から選んで)お取引をしてくださってありがとうございます」という 気持ちを相手に伝えるためにも、「笑顔」が有効です。
【ワーク】笑顔の練習をしましょう
「おはようございます + (小さく イ)
口角(唇の両端)を上げることを意識すると、自然と笑顔が生まれます。しかしながら、口角を上げるには、表情筋を鍛えなければなりません。
上のワークでは、ペアで向かい合いながら、「おはようございます」と言った後に、小さく「イ」の口をつくることを繰り返し練習します。
また、朝の洗顔の際やお客さまにお会いする前などに、毎日繰り返し何度も練習することで、表情筋が鍛えられ、笑顔で感じよくあいさつをすることができるようになります。
3.感じのよい話し方~クッション言葉+疑問形で依頼する
新人のうちは自分ひとりでできる仕事は限られています。周囲の方々に教えてもらったり、お願いしたりすることが多いので、依頼の表現を流れでしっかり覚えておくとよいでしょう。
【流れ】 | 【言葉】 | 【ポイント】 |
クッション言葉 | 恐れ入りますが 申し訳ございませんが 恐縮ですが |
クッションとなる言葉を最初に使う |
理由 | ので | 言いにくいお願いの場合こそ、 理由をはっきり述べる |
依頼 | していただけますか? お願いできませんでしょうか |
「してください」という命令形は使わない |
締めの言葉 | ありがとうございます | お礼で終わる |
【例】
・恐れ入りますが、ただいまお調べいたしますので、少々お待ちいただけますでしょうか。
(相手が了承したら)ありがとうございます。
・(先輩からコピーを頼まれたが、課長からの指示のメールを作成中)
あなた:「申し訳ございません。課長からのご指示で、11:30までに送らなければいけないメールを作成しております。あと5分ほどで完成しますので、 そのあと、こちらのコピーをいたしますが、よろしいでしょうか」
先輩 :OK。それからでいいので、お願いできるかな。
あなた:かしこまりました。ありがとうございます。