研修を語る
2024/07/19更新
新入社員研修を語る~社会人としての自覚編
『自立した社会人』とは?
今回のカリキュラムのテーマは『自立した社会人』です。社会人としての自覚を持つことを目的としていますが、「学生とは違う、社会人としての自覚を持つ」というレベルではなく、さらに一歩踏み込んだレベルの「自立した社会人となるための自覚を持つ」ことを目的としています。つまり、「自ら考え、動くことができる新人」の育成を目指したカリキュラムです。
本カリキュラムでは特に『自立した社会人』に必要な要素である
- ①社会・組織のルールを守れる
- ②自ら判断できる
- ③周囲とコミュニケーションが取れる
の3点について意識と行動の両面からアプローチしていきます。
(1)社会・組織のルールを守る
社会・組織のルールを守れるようになるために、まず社会や組織のルールを知るところからスタートします。組織の人材評価例を見ながら、組織で求められる能力や姿勢を認識していきます。業績や成果さえ上げていれば、社内での姿勢・態度は関係無いと考えている受講者の方も多いかもしれません。しかし、業績や成果というのは、他多数ある評価基準の中のほんの一部でしかないということ、また、意識や意欲も評価の対象となっているということが、人材評価例で確認していきます。
ルールを認識した上で、新入社員の日常生活に落とし込んでいきます。組織で求められている姿勢とは、具体的にどのような行動なのかということを、出社時のあいさつや勤務中の座り方、仕事を待つスタンスなど、日常的なレベルで認識していきます。
(2)自ら判断できる
『自立した社会人』に不可欠な能力として、「自ら考える力」があげられます。今回のカリキュラムでは「自ら考える」ために必要な判断基準として、通常の QCDにリスク(Risk)とセールス(Sales)を加えたQCDRSの意識を扱っています。品質(Quality)、コスト(Cost)、納期 (Delivery)、リスク(Risk)、セールス(Sales)の5要素を、バランス良く且つ最大化していくというQCDRSの基準を意識しながら働くことは、社会人にとって不可欠です。
(3)周囲とコミュニケーションをとれる
『自立した社会人』というと、一人で何でもできる人という印象から、周囲とのコミュニケーション力は特に重要でないように感じるかもしれません。しかし、仕事を覚えている途中の新入社員にとって、先輩や上司の支援は不可欠です。そして先輩や上司からの支援を得るためにはまず、仕事を教えてやりたい、任せてみたい、と思ってもらうことが重要となります。
研修内では、教えてやりたい、と思わせる「教わり方」や、仕事を任せてみたい、と思わせる「報告の仕方」などを確認していきます。その上で、「先輩がとても丁寧に説明してくれたが、全く理解ができなかったとき、どう質問しますか?」といった具体的なワークを通じて、行動レベルに落とし込みます。
明日から活かせる実践力
(1)シチュエーションの増加
今回のテキストの特徴として、シチュエーションを設定した事例の増加があげられます。「指示はしっかり聞いたつもりが、作業を始めたらやっぱり分からない」、「1週間前にお客さまから見積書を提出するように言われていたのに、忘れていた・・・」といった、実際に起こりうるシチュエーションを上げたあとで、その対処法や考え方を解説していくので、受講者がより自発的に研修に取り組むことができます。
(2)実践的なワーク
研修内容を実感し、習得するために不可欠なワークを今回も多く取り入れています。ワークには「自立した社会人とはどのようなことでしょうか?」という思考を要するものから、「受けた指示の内容をメモにとってみましょう」といった実践的なものまで多岐に渡ります。特に思考を要するワークでは、グループで意見交換を行うので、「自分とは違った考え方や価値観にふれる機会になった」と例年受講者からも好評を得ています。多様なワークを通して、頭で理解するだけではなく、明日から活かせる実践力として、習得することが可能です。
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