働き方改革でワークライフバランスを推進している企業の取り組みとは?
2018.09.18
- ビジネス
ワークライフバランス推進会議(事務局:日本生産性本部)は、働く個人のワークライフバランス実現を支援している企業・組織を表彰する「ワークライフバランス大賞」の受賞組織を発表した。大賞には大日本印刷とお佛壇のやまきの2社が選ばれた。
ワーク・ライフ・バランス推進会議は2006年の発足以来、新しい時代の新しい生き方を目指し、「働き方」と「暮らし方」双方の改革による「調和のとれた生活」の実現を図る運動を進めている。
大賞に選ばれた大日本印刷(印刷業、従業員1万676人)では、事業部毎の事務局設置と実行計画の策定し、問題解決を目的とした週1回の職場単位で活動している。
目標管理シートによる個人目標の設定など組織と個人が連動して働き方改革を実現し、従業員のキャリア形成・自己実現を支援する制度を充実させた。
こうした取り組みにより、一人当たりの年間残業時間は266時間から200時間に改善し、社内人材公募制度の募集者は2011年の69人から2015年度117人と増加していることなどが評価された。
同じく大賞に選ばれたお佛壇のやまき(仏壇・仏具・墓石の小売販売、従業員33人)では、売上げ成績のよい従業員の行動分析をもとに定時退社・休暇取得を徹底。
休暇取得義務や時間外労働の数値的制限を就業規則に掲げ、その達成が人事考課上、評価されることを明文化して会社の本気度を示し、従業員の意識を変革したことなどが評価された。
さらに、優秀賞には5組織、奨励賞には2組織が選ばれている。各社の取り組みは次の通り。
◆優秀賞
野村総合研究所(情報サービス業、従業員6139人)
生活習慣病削減、ストレスレスな職場などを推進。働く時間と場所に裁量を与える裁量労働制やテレワーク制度などを導入し環境を整備
コネクシオ(情報・通信業、従業員5151人)
部署特性に合わせて働き方を選択できる勤務制度やベビーシッター補助制度を導入。長期キャリアビジョン形成のためのキャリア研究を実施
恵心会 京都武田病院(医療業、従業員431人)
職員の心のケアと職場環境の改善を実施。連続10日間の長期休暇取得を奨励
三洋商事(リサイクル業、従業員254人)
コアタイムなしのフルフレックスタイム制度を導入。資格取得を支援し、キャリアアップを実現
沖ワークウェル(ソフトウェア開発、従業員75人)
重度障がい者のため通勤不要の完全在宅勤務制度を構築し社会参加を支援
◆奨励賞
京進(サービス業・学習塾、従業員4001人)
定時退社キャンペーンを継続的に展開し従業員の意識改革を実施
ゼムケンサービス(特定建設業・一級建築士事務所、従業員7人) ITを利用した情報共有でワークシェアリングを効率化
配信元:日本人材ニュース
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