“積み上げる”だけじゃない? “幅を広げる”スキルアップのすすめ
2023.07.28
- キャリア
多様な働き方の選択肢が増えた現代、結婚や出産を機に離職する人が減る一方で、定年延長や再雇用の人が増えるなど、組織で働く期間が一昔前より長くなっています。
長い社会人生活の間には、子供ができて働き方を変える人や、自身の体調や家族の介護など、働くうえでの様々な「壁」にぶつかる人も大勢います。また、社会情勢の変化や技術革新の影響で、今の仕事が消滅したり、職種転換を余儀なくされる可能性もあります。
将来のキャリアチェンジのリスクに備えるために
そこで考えておきたいのが、今と同じ働き方ができなくなっても、“次”の仕事がある状況にしておくためのキャリアプランです。順調に昇格することを前提としたキャリアしか描いていなかったり、ずっと同じ職種でキャリアを重ねていけると思っていると、突然そのキャリアの変更を迫られた時、限られたスキルしか身につけておらず戸惑ってしまうかもしれません。
変化の激しい現代においては、一つの方向性だけでスキルを“積み上げる”のはリスクが高いと言えます。人生における様々な局面を乗り越えながら仕事を継続していくためには、あらゆる方向でスキルの“幅を広げる”ことを念頭に置いたキャリアプランにシフトし、キャリアの選択肢を増やしておくのが得策です。
“幅を広げる”スキルアップには何を学ぶのがおすすめ?
例えば、今は営業職の人も、経営数字や統計・データ分析、語学などのスキルを身につけておくことで、将来体力的に外回りが厳しくなった時に内勤業務への異動希望を出しても、すぐに仕事を得られる可能性が高まります。また、現在マネージャーの人も、今からパソコンなどの事務スキルを強化しておけば、役職定年を迎えフォロワー側に回ってからも、持続的にチームに貢献することができます。
昔は手書きやワープロで作っていた書類もすっかりシステム化され、事務職でもPythonなどのプログラミング知識やChatGPTなどの生成AIを活用して業務を効率化できる時代になっています。ベテラン世代にとっては、そうしたデジタルスキルの習得、いわゆるリスキリングに取り組むことも必要でしょう。
“スキルの“幅を広げる”ことは、今の自分の成長にもつながる
スキルの“幅を広げる”ことは、将来のキャリアチェンジのリスクに備えるだけでなく、現在の自分にとってもメリットがあります。例えば、今の仕事に対して別の角度から考えるための広い視野を手に入れることができたり、違う部署や職種の人と話せる“共通言語“を得ることで、より大きな仕事に挑戦できるチャンスが広がります。
皆さんもぜひ、一つのスキルを上に“積み上げる”だけでなく、様々なスキルの獲得に挑み多方向に“幅を広げる”スキルアップに取り組んでみてはいかがでしょうか。
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