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ガソリン車の新車販売禁止や、カーシェアリングの普及といった「脱ガソリン」に向けた方針が各国から打ち出され、自動車業界は新たな技術開発や販売方法の模索が求められています。このような状況に対応するために、現場で指揮を執る管理職や中堅人材に「変化を積極的に受け入れる姿勢」と「その変化に対応するスキル」ための教育に取り組むことが望まれます。また、自身だけでなく、部下も巻き込みながら変化に対応できる組織づくりの意識醸成も必要です。

脅威的なスピードで変化する外部環境に対応するには、組織はいつでも変革できる体制を整えておく必要があります。もちろん変革を進めながらも現在の生産性を落とすことは許されません。個々人だけではなく組織的な生産性向上が業界全体の課題の一つです。ＤＸと業務改善、ＩＴ人材の育成はインソースデジタルアカデミーが専門研修を提供いたします。ソフトウェア先行の車づくりへとシフトする動きに対応できる人材を増やすという意味でもデジタルトランスフォーメーションへの理解は極めて重要です。

上記に述べた大改革とは、何も経営トップや企画開発部門からだけしか生まれないというわけではありません。若手営業職が販売店担当者から集めてきたエンドユーザーの生の声や、生産ラインで日々組み立て業務に邁進している技術職の素朴な疑問から、新しい商品のヒントや効果的なコスト削減策が得られることも多いのです。業界の育成担当者さまからは、事業・売り上げに自分たちの働きが寄与していることを認識させ、誰もが組織イノベーションに積極的に参画しようとする意識を醸成したいとの声もしばしば聞かれます。

国内市場は成熟していることから、やはり世界に目を向けた車づくりが求められています。単に売上のことばかりではなく、環境に配慮したＥＶ車開発・サプライヤーへの支援などは多くのステークホルダーの関心事で、女性の管理職登用比率が他業界に比べ低いことも課題の一つです。継続的な事業の成長を図るにあたっては、組織に所属する人材の多様性、つまりダイバーシティ推進が欠かせません。女性が働きやすく意見を上げやすい職場は、シニアや外国籍メンバー、障害のある人材を受け入れやすい環境の素地があります。これまでのマイノリティ社員が大きな変革アイデアをもたらしてくれる可能性は大いにあるのです。