研修を語る
2022/12/22更新
ナレッジマネジメント研修を語る
【ニーズ】
環境変化と意識変化
ナレッジマネジメント(知識伝承)は1990年代から企業の注目が集めるようになりました。理由は大きく分けて次の2つです。
1.組織環境の変化
定期的な採用活動が行われ、定年まで勤め上げる終身雇用が当たり前だった時代、知識やノウハウの継承は特別意識をしなくても自然と行われてきました。そのため、知識伝承に対する意識や、知識が失われるという危機感もありませんでした。
しかし、バブル崩壊以降、新卒採用の中止やリストラが相次ぎ、企業内の人口ピラミッドはいびつな形になり始めます。そのために、知識やノウハウを引き継ぐ相手や機会は減少し、ベテラン社員の退職と共に知識やノウハウが組織から失われる、という問題が起こるようになりました。そこで、ナレッジマネジメントに注目が集まったのです。
2.知識伝承のシステム化
同じく1990年代から、業務のシステム化が大幅に進みました。様々なITツールができ、長年かけて培った知識やノウハウをシステムに容易に蓄積することが可能になりました。知識伝承のシステム化により、それまで多くの時間を割いてきた引き継ぎや指導は簡略化され、自動的に知識は伝承されると考えられるようになりました。
しかし、「システム化は知識伝承のあり方を変える」という認識には誤りがありました。知識伝承をシステム化しても、結局、組織全体にその意識や危機感がなかったため、知識伝承が十分に行われなかったのです。
システムの普及と発達により注目が集まったナレッジマネジメントは、知識伝承のシステム化の失敗により、さらに注目が集まるようになりました。
【効果】
知識とノウハウを可視化する
ナレッジマネジメント研修の一番の効果は、ベテランの頭の中にある仕事の勘所や知識、ノウハウを可視化できることです。可視化された知識やノウハウは、その情報を整理し、体系立てることで、マニュアルやテキストにすることができます。そしてマニュアル化やテキストの作成により集められた組織の知は、新たな知を生む仕組みを構築します。
【特徴】
1日で「知識伝承」の一連のプロセスを網羅できる
インソースのナレッジマネジメント研修の特徴は、ナレッジマネジメント(知識伝承)のプロセスを1日間の研修で網羅している点です。一連のプロセスとは、ナレッジマネジメント(知識伝承)とは何かを理解し、知識の抽出、保存、伝承、更新の方法を習得する流れです。加えてミーティングの活用方法まで言及します。
2日間の組み合わせで、鍛えたいポイントを強化するのがおすすめ
1日目:ナレッジマネジメント研修
+
2日目:マニュアル作成研修+OJT研修がおすすめ
さらに特化したいテーマがある場合、ナレッジマネジメント研修の2日目にセットで実施すると研修効果が倍増します。
例えば、ナレッジマネジメントの中でもマニュアル作成に特化したい場合、2日目にマニュアル作成研修を実施することで、内容の吸収度、理解度がぐっと増します。 また、知識を後輩や部下に伝えるスキルを重視するならば、2日目にOJT研修を実施すると、知識の効果的な伝え方や具体的な指導方法まで習得していただけます。
このように、鍛えたいポイントによって、2日間研修の組み合わせを自由に決めていただけます。
【研修の流れ】
以下の内容を一連のプロジェクトとして実施することも、また、個別に実施することもできます。
- 1.ナレッジを持つ人からのヒアリング
- 2.ワークショップによるナレッジの洗い出し
- 3.洗い出されたナレッジの体系化
- 4.ナレッジのツール化(マニュアル、テキスト化)
- 5.ツールを活用したナレッジの伝承
- 6.ナレッジを継続的にレベルアップするための仕組み作り
【ひと言】
1.30~40代 中堅層社員
30~40代の中堅層は、仕事を抽象化し、モデル化する能力が最も高い年代です。知と知の融合で新たな仕組みを生み出すことに対してモチベーションが高く、「ナレッジマネジメント」に対しても高い関心を持つ方が多いのが特徴です。中堅層には、スキル習得に特化したナレッジマネジメント研修がおすすめです!
2.50~60代 シニア層、ベテラン社員・職員
組織における役割として50~60代に求められているのは、「長年かけて培った知識やノウハウを次世代に残す」ということです。役割認識という点でキャリアデザイン研修との親和性も高く、ご好評をいただいています。
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