2021年を振り返り、オンライン開催を拡充した弊社の公開講座について様々な切り口から、研修のトレンドランキングをお届けいたします。「2021年はどんな講座に人気が集まったのか」「昨年と比べて、受講数が伸びたテーマはどんなものか」ぜひ、今後の研修計画のご参考にしていただければと存じます。
2020年と比較して、受講者数の伸び率が高い研修です。コロナ禍が続く中、注目の高かったテーマや環境変化とともにニーズが高まった研修が多くランクインしました。
順位 | 研修名 | 伸長率 |
---|---|---|
モチベーション向上研修~行動経済学を具体的シーンの中で活用する | 450% | |
1対1面談研修~部下のキャリア開発支援編 | 444% | |
モニタリングフィードバック研修 | 441% | |
4 |
顧客の課題解決研修 ~顧客の抱える「非・不・未」を見つけ、ソリューションを提示する |
400% |
5 | (半日研修)要約力強化研修~仕事は「要約」から始まる! | 400% |
6 | システム・IT理解研修 | 383% |
7 |
(リーダー向け) 財務研修~利益構造を理解し、成果につながる行動指標を考える |
352% |
8 | 目標管理研修 | 348% |
9 | はじめてのデータ分析研修~データを読み解く力を習得する | 339% |
10 |
管理職向けハラスメント防止研修 ~上司力を発揮して、ハラスメントが起きない組織を作る |
325% |
1位は行動経済学を活用したモチベーション向上研修。注目の「行動経済学」と「モチベーション向上」の組み合わせがビジネスの現場の課題と合致したようです。2位は「面談」のスキルを養う研修、部下の成長支援やコロナ禍で課題となった「コミュニケーションの希薄化」という観点からニーズが高まっているようです。6位と9位にはDX推進に関連する研修がランクイン、ITリテラシーやデータ分析の基礎といったこれからのビジネスパーソンに求められるスキルとして受講者数が増加しております。4位、7位、10位はリーダー/マネージャー向けの実践的なスキル習得の研修がランクイン。営業力、数字を読む力、働きやすい職場づくりといった要素が現代のリーダーにはより一層必要とされているようです。
2021年にリリースした新作の中で受講者数が多かった研修です。先ほどのランキングと同様に、トレンドや現場での課題に対応した研修が多くランクインしました。
2021年、ビジネス分野における最重要のテーマといっても過言ではない「DX関連」の研修が上位を独占しています。1位はシンプルで初心者にも最適なプログラミング言語「Python」の具体的な使い方を学ぶ研修となりました。Pythonと相性の良い自動化、Excelを題材にした実務的な内容です。2-3位はDXについて理解を深め、ビジネスの現場で実行すること具体的に考える内容となっており、ITやシステムに詳しくない人でも受講できる点が特徴です。DX人材の育成が特定の社員/部署だけでなく、全社/全社員に波及し始めているようです。4位は次期管理職向け研修。プレイヤーからマネージャーへステップアップするための内容となっており、プレイングマネージャーが多い企業からのニーズが高くなっています。5位~10位には働き方の変化や多様性を象徴する研修が多くランクインしています。オンライン営業、女性活躍推進、テレワーク、ウィズコロナ関連など時代を反映するテーマの研修のニーズが高まっています。その中でも8位の分かりやすい資料の作り方研修は、オンラインでのコミュニケーションの質を上げるための「一目見て分かる資料」のニーズの高まりを受けてランクインしています。
1名から参加できるオープンセミナー形式の公開講座は、お客様の業界や企業規模などによってご利用の仕方は様々です。本ランキングでは、従業員数を基準にした企業規模別の人気研修を紹介します。
■従業員数1,000名以上
社会人にとって必須のビジネススキル系の研修が多くランクインしました。階層別や年次別の教育は社内の集合型研修で実施することが多いため、そこでは補いきれない社員個人の課題に合わせたスキルアップを目的としたご利用が多くあります。1位ロジカルシンキング、2位クリティカルシンキングという思考力に関する研修が上位を独占しました。7位にはDX推進の一環としての受講や事務職からの人気の高いExcel応用の研修がランクイン、8位には会議の進行に役立つファシリテーションの研修がランクインしており、この企業規模ならではのニーズと言えそうです。
■従業員数500名~999名
中堅やリーダークラスの受講が多い研修が多くランクインしました。1位のOJT指導者研修は若手や新人を育成する担当者にとっては必須のスキルです。現場での実践や指導が新人育成の要であり、早期の戦力化が望まれている企業においては、OJTのニーズは依然として高いと考えられます。4位 問題解決、6位 調整力、10位 判断力と中堅/リーダークラスの実務能力としてのニーズが高い研修がランクインしており、組織を牽引することが期待されている階層として成果を出すことが求められていると考えられます。
■従業員数500名未満
新人、中堅、リーダー向けと階層別の研修が多くランクインしました。1位、3位、10位の新人研修は採用人数が少ない企業の場合、自社での集合教育が難しいため、1名から参加できる公開講座がお客様のニーズと合致していると考えられます。その他の階層についても自社単独での研修実施が難しいことに加え、刺激や広い視点を獲得するための手段として異業種交流型の研修が好評と考えられます。
2021年はDXやコロナ禍での環境変化に対応するための研修のニーズの高まりが顕著でした。DXは多くの企業にとって2022年以降も継続的に取り組む必要があるテーマですので「DX人材育成」に関する研修はさらに受講者数が増えることが予測されます。また、事業環境の変化、テレワーク/リモートワークなどの働き方の変化によって、様々な課題が顕在化したり、新たに発生しています。特に働き方については、企業や個人ごとの多様化がより加速すると考えられるため、そこで生じる問題や課題も多様化していくことは間違いないと思われます。企業規模によっても課題や教育に関するニーズが様々ですので、企業や個人によりフィットした教育や研修が2022年は求められることになるのではないでしょうか。
公開講座では中小企業からのニーズが高い離職防止に関する研修、大企業を中心にニーズの高い行動経済学や心理的安全性、ダイバーシティ/SDGsなど最新のトレンドを踏まえた研修を今後も順次リリース予定です。インソースは時代の変化、多様化に対応すべく、お客様の課題/お悩みに対応した多種多様な研修サービスの開発にこれからも尽力してまいります。
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