ナラティブ・コミュニケーション研修~双方向の物語で部下の内省と動機付けを促す

コミュニケーション

ナラティブ・コミュニケーション研修~双方向の物語で部下の内省と動機付けを促す

主観的に語らせることによって、相手の思い込みを発見し、そこから問題解決の糸口を探る方法を考える

No. 5200491 9901054

対象者

  • 若手層
  • 中堅層
  • リーダー層
  • 管理職
  • メンバー(特に部下・後輩)から相談を受ける機会が多い方
  • ロジカルなコミュニケーションだけでは意思疎通に限界を感じている方

よくあるお悩み・ニーズ

  • 自身の考えを押しつけることなく、主体的な望ましい姿の実現を促したい
  • 思い込みによって自身を縛っている部下やメンバーのスキルアップを支援したい
  • 対話の重要性は分かるが、具体的にどうすればよいかわからない

研修内容・特徴outline・feature

「本来望ましい姿」と、「現実の姿」の間にはギャップ、つまり問題があるものです。ナラティブ・アプローチとは、相手が抱える悩みや不満などを「主観を尊重した物語(ナラティブ)」として語ってもらい、対話によって問題の原因を自覚し肚落ちさせることで、主体的に解決へ向かわせ「目指す姿」を実現するための支援活動です。

人材の多様化が進む今、それぞれの価値観を理解し、個に合わせて対応することが求められているため、注目を集めているコミュニケーション手法です。理屈や正論だけではうまく動いてもらえないとお悩みのリーダーのみなさんに、相手の気持ちに寄り添いながら行動変容を促す手法を身につけていただけます。

到達目標goal

  • ①相手の行動変容を促すナラティブ・アプローチの5つのステップを理解する
  • ②ロールプレイングによる反復練習で相手目線の傾聴力・質問力を体得する
  • ③相手の話を多面的に捉え、本質思考で「あるべき姿」が実現していない原因特定のための思考力を養う
  • ④相手の納得を引き出し、相手を動かすための語る力を身につける

研修プログラムprogram

  内容 手法
  • 1.物語と対話による問題解決 ~ナラティブ・アプローチ
    【ワーク】「自身の失敗談」について2パターンでメンバーに話し、無駄のない共有と語りの違いを体感する
    (1)ナラティブ・アプローチとは ~語りを通して問題解決を支援する
    (2)ナラティブ・アプローチにおける5つのステップ
講義
ワーク
  • 2.ステップ① 相手が語る主観の物語を聴く
    (1)まず、相手が「支配されている」世界を知る
    (2)最初は傾聴に徹することが大事
    (3)大前提として求められる「心理的安全性」
    (4)なぜ主観的な物語を重視するのか
     ①誰もが「主観的な事実」に支配されている
     ②問題発見に必要な2つの視点 ~実在論的視点と構築主義的視点
    【ワーク】話し手・聞き手役に分かれ「職場で私が苦手とするタイプの人」について傾聴の練習を行う
講義
ワーク
  • 3.ステップ② 解決すべき問題をあぶり出す ~外在化
    (1)人と問題を分離し、客観視する
    (2)問題に名前を付けて捉え直す
    (3)問題の外在化に役立つ様々なスキル
     ①フレーミング効果を疑う
     ②リフレーミング ~問題を身近なものにあてはめて捉え直す
    【ワーク】仕事の悩みや問題をひとつ書き出し、名前を付けて外在化する
講義
ワーク
  • 4.ステップ③ 質問により、内省を促す
    (1)相談者自身に問題の実態について考えさせる
     ①内省(リフレクション)の目的
     ②「指摘」ではなく「質問」
     ③求められるクリティカル・シンキング
     ④時間をかけても諦めさせない
    (2)詰問口調を避けながら「本当に?」を問う
    【ワーク】3章で書き出した問題について、内省を促す質問の練習を行う
講義
ワーク
  • 5.ステップ④ 思い込みとは異なる「例外」を見つける
    (1)例外の発見による「支配」からの解放
     ①ユニークアウトカム(特異な成果)
     ②価値観を相対化し、視野を広げる
     ③「ユニークアウトカム」はポジティブに伝える
    (2)例外を発見するためのポイント
     ①語られていない物語に注目する
     ②論理の誤謬を見つける
     ③アンコンシャス・バイアスに着目する
    【ワーク】4章の内省を促す質問を通して見つけ出された「ユニークアウトカム」をメンバーと共有する
講義
ワーク
  • 6.ステップ⑤ 相手を主人公に据えて、物語を再構築する
    (1)オルタナティブ・ストーリー ~物語の再構築
    (2)再構築を支援する
    (3)自身の期待を伝えて背中を押す
     ①自己効力感にアプローチする
     ②最後はコミットメント(約束)を結ぶ
講義
  • 7.ロールプレイング
    【ワーク】ナラティブ・アプローチの手順を使って、自身の部下指導に関する悩みを対話と物語の力で解決する
ワーク
  • 8.まとめ
ワーク

企画者コメントcomment

通常、ビジネスの現場では簡潔でムダのないコミュニケーションが求められ、個人の主観は重要度の高くない情報としてそぎ落とされてしまいがちです。ナラティブ・アプローチは、従来のロジカル偏重の問題解決ではなく、問題を抱える個人の主観を尊重し寄り添うことで、論理的にも感情的にも当事者が「納得できる」問題解決を行うことを目的とした手法です。普段慣れている「生産性重視」のコミュニケーションから、スピードを何段階も落として根気強く対話に向き合うことが求められますが、通り一遍のやりとりだけではうまく相手を動かせない問題に対して有効です。

スケジュール・お申込み
(オンライン/セミナールーム開催)schedule・application

オンライン開催

セミナールーム開催

注意事項

  • 同業の方のご参加はご遠慮いただいております
  • 会場やお申込み状況により、事前告知なく日程を削除させていただくことがあります
  • カリキュラムは一部変更となる可能性があります。大幅な変更の際は、申込ご担当者さまへご連絡いたします。

事前のご案内

受講できそうな日時がない… 日程を増やしてほしい… 
そんな時には「研修リクエスト」

研修リクエストサービス

「研修リクエスト」とは、お客さまのご希望の日程、内容、会場で、1名さまから インソースの公開講座を追加設定するサービスです。 サービスの詳細や、リクエスト方法はこちらをご確認ください。

※受講者数1名以上の場合から、リクエストを受け付けております

※ご連絡いただいてから研修実施まで、通常2か月程度かかります(2か月以内での急ぎの実施も、ご相談可能です)

受講者の評価evaluation

実施、実施対象
2025年3月     4名
業種
インソース
評価
内容:大変理解できた・理解できた
75%
講師:大変良かった・良かった
75%
参加者の声
  • メンバーを導いていく際に、相手の行動変容を促すための手法として活かしたいと思います。
  • 色々なパーソナリティのメンバーと働く中で、それぞれのメンバーが持つ能力や資源を最大限に活用できるように、コミュニケーションの仕方を工夫していきたいと思いました。
  • 他者の視点に立つことは、なんとなく意識はしていましたし、関連する書籍を読んだりもしましたが、「言うは易し、行うは難し」で、実際にロールプレイをしてみることで理解が深まりました。

実施、実施対象
2025年2月     8名
業種
インソース
評価
内容:大変理解できた・理解できた
100%
講師:大変良かった・良かった
100%
参加者の声
  • ポジティブ思考でトライする。課題に名前を付けて面白味を持って対応していくようにしたい。
  • 一つひとつのテクニックで組織運営に活用できそうな要素があった。また、後輩育成で考えることが多かったので、後輩育成で今回学んだ知識を活かす。
  • 相手とのコミュニケーションのバリエーションが増えた。実際の1対1面談で活かせるテクニックを学べた気がする。
  • 悩みだけでなく、日々のコミュニケーションの中で活用ができる内容だったと感じる。「知識として知る」だけでなく、本日から早速実践して身につけていきたい。
  • ロープレやグループワークの時間も多く学びが多かったです。異業種の方も多く、いろいろな悩みを感じ取ることが出来たのはとても有意義でした。

読み物・コラムcolumn

コミュニケーション研修を語る

2024年5月21日更新

インソースの「コミュニケーション研修」の効果、特徴、演習(ロールプレイング)内容等について、研修制作者が語るページです。インソースの「コミュニケーション研修」は、コミュニケーションを取る上で重要な、意識とスキルの双方が身につく研修です。

今、求められる共感力「エンパシー」~立場の違う相手とベクトルを合わせていくためのスキル

2024年7月18日更新

立場の違う相手とベクトルを合わせていくためのスキルである「エンパシー(共感力)」について取り上げます。人材育成の課題の一つとして掲げる組織も増えている「エンパシー」について、改めて知っておきたい定義や、エンパシーを発揮するために具体的に何をすればよいのか、ケーススタディをもとにお伝えいたします。

心理的安全性とは~1人ひとりが自然体でいられる環境をつくる4つの処方箋

2022年4月7日更新

心理的安全性とは、「メンバー1人ひとりがチームに対して気兼ねなく発言できる、自然体でいられる環境・雰囲気」のことを指します。本記事では、安全を脅かされると感じる職場でのストレス事例と、効果的な対応策についてご紹介いたします。

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※1 2024年1月~2024年12月

※2 2024年12月末時点

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